和邇のコート・ハウス建築記(9)

躯体ができあがったら、次は断熱工事です。

柱と柱の間に断熱材を敷きつめていきます。

天井内は下地材や照明器具などで混み合うので、隙間ができないよう吹付断熱を使いました。
和邇は積雪もある地域なので、断熱は重要です。
天井から垂れ下がっている棒は、天井仕上を固定するための木材(吊り木)です。

つづいて外壁を仕上げます。
今回は外壁も屋根も、ガルバリウム仕上げにしています。
まずは外壁に防水シート(白)を貼り、その上に外壁材の下地材(茶)を水平に打ち付けていきます。
(上の写真は内部のように見えますが、ここはポーチなので外部になります。)
下地材に隙間を空けているのは、外壁の中に空気を通し、湿気で木が腐るのを防ぐためです。

次に、下地材にガルバリウムを留めていきます。
板金職人さんの手仕事で、一枚一枚金属板を葺いていきます。
サッシとの間に、なにも余計なものが見えません。職人技です。

中庭住宅というのはとても外壁が多いうえに、さらに今回は屋根もガルバリウムなので、作業が膨大です。
しかもガルバリウムというのは固い金属なので、折り曲げにも力が要ります。
最後は大勢の職人さんが駆けつけてくれ、腱鞘炎になりかけながら、丁寧に仕事を進めてくれました。

苦労の甲斐あって、とても美しい外壁に仕上がりました。足場が取れるのが楽しみです。
外装が終わり、内装仕上げに入ります。