森の小さな別荘です。斜面地のため、平らな床面をつくると高基礎によるコストがかかるだけでなく、豊かな周辺環境と建築が分断されてしまいます。そこで床レベルを3つに分け、地形に沿って階段状に下がる構成とすることで「森の斜面地にそのまま暮らしているような」体験ができる住まいを考えました。一番低いレベルはL字型に折れ曲がり、森と一体化するサンルーム。中段のレベルにリビング・ダイニング、最上段のレベルに寝室を配し、斜面地を上るにつれてだんだんと森からの距離感が生まれ、プライバシーも高まる構成としています。大屋根の下で、森と暮らしが柔らかく溶け合うような空間を目指しています。
竣工年 2026年予定 | 用途 別荘 | 延床面積 75㎡ | 所在地 長野県御代田町