2020.12.31 和邇のコート・ハウス建築記(12) 最後の仕上げ、外構工事です。 中庭にはヒメイワダレソウを植えました。1㎡あたり4~5株を植えていきます。最初は株数が少なく見えますが、とても繁殖力があり、やがて地面を覆うように広がります。このような植物の総称をグラウンドカバーといいます。 グラウンドカバーが根を張ることで、斜面の土が流れ出ないようにするという大切な役割もあります。グラウンドカバーには芝やクローバーなどもよく使われますが、ヒメイワダレソウは水やりの必要がなく、背も高くなりにくい(草刈りが少なく済む)という特長があります。斜面の手入れは特に大変なので、なるべく手間がかからないようにしました。ただし水平方向への繁殖力が旺盛なので、お隣に庭がある場合などは越境しないよう注意が必要です。 およそ5か月後の様子です。ひと夏を越して、中庭はほぼ緑で覆われました。中庭に植えたマルバノキが色づき始めています。こうして約5か月にわたる工事が終わりました。 斜面もすっぽり緑に覆われました。 入り口です。石畳のアプローチを歩いていくと中庭にたどり着きますが、家の外からは中庭が見えないようになっています。完全に閉じた中庭ではなく、比良山からの風や、街の気配が家の中にも伝わるようにしています。 中庭からは琵琶湖が一望できます。大きな窓を通して、室内外が一体化しています。家の外からは中庭が見えないので、カーテンがなくてもプライバシーが保たれています。右奥が屋根付きのテラスです。普段は犬の昼寝場所ですが、キッチンと隣接しておりバーベキューにも使えます。移り変わる琵琶湖の景色や、比良山からの清々しい空気を五感で感じられる、人にも犬にも快適な家になったと思います。これにて和邇のコート・ハウス建築記は終わりです。最後までお読みいただきありがとうございました。ここに載せた以外の写真や図面もありますので、作品ページもご覧ください。→【和邇のコート・ハウス】 PrevPrevious NextNext